【健康】ドイツは、医療逼迫の中で障害者とトリアージの関係を調和させるための立法義務を負う
オミクロン株の影響もあり今また欧米においてコロナ感染の爆発的増加と、それに付随する医療逼迫が生じている。このようなすべての患者に対して必要十分な医療を提供できない場合に、治療について患者に優先順位をつけるのがトリアージである。より回復の見込みの高い患者を優先的に治療し、見込みの低い患者を悪く言えば見捨てるわけだが、障害や既往症のある人々はより見捨てられやすい可能性がある。それらの既存の症状とコロナが相まってより重症化しやすい可能性や、回復が困難であると医師から判断されやすい可能性があるからだ。この障害や既往症がある人について、優先順位が他の人よりも最初から下げられているとも言いうる状況について、それが差別的ではないかということがドイツの憲法裁判所で争われたようだ。