本との出会い

中世往復書簡「エロイーズとアベラール」にみる愛の形(第3回)

これは12世紀のフランスに実在した一組の男女の物語である  前回第４書簡の最後で「どうぞ私を強い女と思わないでください私は勝利の冠など求めたくはございません」…

小説『O嬢の物語』の周辺で<恋愛の本質について>

 　最　初　に 　これから御紹介するのは以前、MY☆文学ベストテン(海外の小説)で取り上げたうちの一冊である。　本来ならのテーマで投稿するのが普通かもしれない…

中世往復書簡「エロイーズとアベラール」にみる愛の形(第1回)

　“普遍的な物語というものに魅かれる”　それは人類というものが誕生して以来時代や国籍、職業を問わずに繰り返されてきた共通の記憶でもある。　例えば男女の愛につい…

カミュの『ペスト』と新型コロナウィルスにおける個人的感想。

　アルベール・カミュのこの小説が書かれたのは1947年、日本で初めて翻訳されたのは1950年だから今から70年前ということになる。　今年の3月末頃コロナ騒ぎの…

本との出合い方、向き合い方

 本とは私にとってはかけがえのない友のような存在である。 物心ついた時からその年代による興味に応じて様々なジャンルの本をそれなりに読んできたと思っている。ここ…

(小説)コレラの時代の愛/G・ガルシア=マルケス

  この本のタイトルを聞いてどんなイメージをあなたは持つだろうか。 コレラと聞けば、新型コロナウィルスを思い浮かべるのは当然としても現在の収束が見込めぬ中で読…

森有正エッセー集成2 <城門のかたわらにて>より①

　11/25でブログを始めて丸５年が経ちました。　月に2、3本のペースなので年数の割に記事数は少ないですが毎回、精魂を込めて書かせていただいています。これから…