『出定笑語』の大意(拝啓 平田篤胤先生2)
前々回から始まった、平田篤胤先生(1776~1843)の『出定笑語』についての連載であるが、今回から本文に入っていこうと思う。ところで、こういう連載をする時に、いつも迷うことがあって、それは毎回どれくらいの文章を取り上げるべきか?と迷っている。例えば、既に連載を終えた富永仲基『出定後語』については、章立てがあったので、毎回1章などと決めていれば良かった。しかし、『出定笑語』は、本編全4冊という区分けはあるが、本文に簡単な段落程度はあるものの、講演の回数などで分けているわけではないようである。かなりの分量であるから、1回の講演というわけは無いはずだが、この辺は敢えて一編の著作として編集したということなのだろうか。そこで、勝手ながら、或る程度の文章を読み込んで、適切と思われた「題(各記事のタイトル)」を決め、それに...『出定笑語』の大意(拝啓平田篤胤先生2)