お釈迦様と粥。お粥は薬だ

お釈迦様と粥。お粥は薬だ

臘八粥(臘月=12月) 臘八粥農暦の12月8日。お釈迦様が悟りを開いた日です。各寺院はお粥を炊いて食べる習慣があります。山中での厳しい修行のあと体力を回復させるには「粥」がいいのです。今の人は体力をつけようと栄養価のある物を食べがちですが栄養価の高いものを食べても消化管に負担がかかります。断食や病気の時には胃腸に負担がかからない粥がいいのです。粥は消化がいいだけではありません。それ自体が薬効があります。王昴は《本草備要》の中で「今人終日食粥不知其妙」(現代人は粥を食すがその素晴らしさ(妙)を知らない)と述べています。「迨病中食之覚興臓腑相宜」(病気の時に粥は臓腑との相性は良い)=粥は各臓器を覚…