中原昌也「子猫が読む乱暴者日記」を読んだ
この本は短編集。どれもぶっ飛んでて面白い。でも、内容は全然掴めない。前回読んだ「あらゆる場所に花束が⋯」と同じく、だ。 その短編の中でも「黒ヒゲ独身寮」が特に面白かった。 「殺すぞ!」から始まる。いきなり物騒すぎる。 「殺す」「憎悪」「殺意」みたいな言葉が飛び交ってて、すごい物々しい雰囲気。 主人公が住んでる建物の住人たちは、全員が「全人類一家全員皆殺しへのカウントダウン」みたいな妄想を抱えている。でも、住人同士は誰とも顔を合わせたことがないという。 途中で主人公は横になって夜空に思いを馳せる。 すると急に、 「もっと俺は色々なものについて知らないといけないな。まず自分についてよく考えてみよう…