『仏垂般涅槃略説教誡経』を学ぶ(令和3年度・4)
さて、今月は15日に釈尊涅槃会を迎えるので、それまでは涅槃部経典になる『仏垂般涅槃略説教誡経』を読んでみたいと思っている。ところで、以前から指摘しているように、本書は中国の禅宗で「仏祖三経」に数えられている。そもそも、「仏祖三経」は誰が編集したのか不明とされるので、ここに入った経緯も分からないのだが、後代には以下のような意見が出された。禅家にいわゆる仏祖三経の有るは、叢林中に伝習すること、已に久しし。大都、高遠・広博の譚無し。皆な日用・切近の誨にして、浮情を防ぎ邪業を誡むるを過ぎず、軌の正道を以てす。是れ学仏の初門、而も廸蒙の宝訓なり。凡そ僧と為る者は、知らずんばあるべからず。永覚元賢禅師「仏祖三経指南序」、『永覚和尚広録』巻14所収、訓読は拙僧これは、中国明代の洞門僧・永覚元賢禅師(1578~1657)が、そ...『仏垂般涅槃略説教誡経』を学ぶ(令和3年度・4)