「緩和ケア医から、ひとりで死ぬのだって大丈夫」奥野滋子著 ”自分が死を迎える時の態度を考える”
・私は終末期の患者さんに寄り添う緩和ケア医として、これまで約3,000人の方々を看取ってきました。・必ずしも経済的に恵まれていなくても、満足度の高い死を迎えられた方をたくさん知っています。私の母の弟である叔父は、若い頃に私の祖父にあたる父親とけんかして実家を飛び出し、消息不明になっていました。晩年はホームレスに近い生活をしていたようですが、毎日のように効率図書館に通って好きな本を読みふけっていたと聞きます。図書館の職員から、「あなたの叔父さんは、本当に幸福な方でしたよ」と聞かされました。結局「これでよかった」と思える満たされた死とは、その人の中にある「心の力」が作りだすものなのではないでしょうか。死は誰にでも必ず訪れるものなのに、いのちにも医療にも限界があるということが十分に理解されていません。・この本で...「緩和ケア医から、ひとりで死ぬのだって大丈夫」奥野滋子著”自分が死を迎える時の態度を考える”
2025/03/13 04:04