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10回目となる連載記事だが、義浄(635~713)による『南海寄帰伝』19番目の項目に「受戒軌則」があり、最近の拙ブログの傾向から、この辺は一度学んでみたいと思っていた。なお、典拠は当方の手元にある江戸時代の版本(皇都書林文昌堂蔵版・永田調兵衛、全4巻・全2冊)を基本に、更に『大正蔵』巻54所収本を参照し、訓読しながら検討してみたい。今回は、「西方師資の途轍」という字句について見ておきたい。次に即ち本師、為に戒本を指して、罪相を識らしむ、方に教て戒を誦せしむ。既に其れ熟し已て大律蔵を誦す。日日誦過し旦旦之を試す。恒に受持せざる、恐くは心力を損ぜん。律蔵を誦し了て方に経論を学す。此は是れ西方師資の途轍なり。復た聖を去ること懸に遠しと雖も、然而、此の法未だ虧けず、此の二師を之の父母に喩えると為す。豈に受けんと欲する...「西方師資の途轍」について(義浄『南海寄帰伝』巻3「十九受戒軌則」の参究・10)
ちょっとややこしいタイトルになってしまったが、この記事の内容は、要するに「法名」と「戒名」の違いについて考えよう、というもので、これまで拙ブログでは既に、10回以上関連記事を書いている。いつか忘れてしまったが、当方では釈泰嶽師著・釈義応師校補『法名義弁』(明治8年序、山口屋森江左七)の版本を手に入れていたらしい。なお、この著者・校補者ともに、現在の福井県内の僧侶で、宗派は浄土宗だったようである。内容を一読しても、宗派が中々分からなかったのだが、明治43年に刊行された『浄土宗勤行用集(僧之巻)』に、本書が収録されているので、浄土宗だと判断した。そこで、タイトルの件だが、以下の一節が見られる。○法名を戒名と称するは、蓋し説あり。夫れ戒名とは元是受戒の上の称にして、受戒せざる者には允当せざるに似たれども、然も翻迷還本...『法名義弁』に於ける「戒名」観
まぁ、現代のような教科書検定もあったのかどうか分からないし、政教分離とかも無い時代だったので、こういう教科書も作られたということなのだろう。ということで、今回見ていくのは、和敬会員・加藤恵証著『〈仏教徳育・言文一致〉小学教科書〈完〉』(永田文昌堂・明治21年8月)である(以下、引用時には、カナをかなにし、漢字も現在通用のものに改める)。なお、著者の加藤恵証師は、熊本県玉名市(当時は玉名郡大園村)の法雲寺(浄土真宗本願寺派)の住職であった。それで、本書執筆の理由なのだが、加藤師的には、当時の九州で発刊されていた新聞を読んだところ、宗教に対して、時代遅れだの、社会の進化の妨げだの、色々と悪くいわれていたのだが、「通俗の理解に易き仏教主義の書籍を見ざる」ことが問題だと思い、自ら著してみたという。それが、教科書の形を取...明治時代の『小学教科書』に載っていた仏教の戒律について
文字通りの雑考であるから、適当に読み飛ばしていただいて良い。以下の一節を見ておきたい。布薩此れ律居の常式なり。此に云わく共住、又た云わく浄住なり。○毘奈耶に云わく、裒洒陀、唐に言わく長養浄なり。謂わく、破戒の垢を除き清浄を長養するが故なり。意は半月半月に犯す所の事を憶えて、無犯の人に対して説露して前愆を異改せしむ。一には則ち現在の更為にして遮る。二には則ち未来の慢法を懲しむるが故に。○毘尼母論に云わく、何んが布薩と名づくるや。答う、断を布薩と名づく。謂わく能く所作を断じて、能く煩悩を断じ、一切の不善法を断ずるが故に。又た云わく、清浄を布薩と名づく。『釈氏要覧』巻下「住持」節ということで、「布薩―つらつら日暮らしWiki」についての辞書的記述である。それで、「布薩」とは、律に則って居する場合の常式であるという。よ...「布薩」雑考
以前、何かで書いたことがあったのだが、改めて以下の一節について見ておきたい。弟子道場の衆等、曠劫よりこのかたすなはち今身に至り今日に至るまで、その中間において身口意業をほしいままにして一切の罪を造る。あるいは五戒・八戒・十戒・三帰戒・四不壊信戒・三業戒・十無尽戒・声聞戒・大乗戒および一切の威儀戒・四重・八戒等を破し、虚しく信施を食み、誹謗・邪見にして因果を識らず、学波若を断じ、十方仏を毀り、僧祇物を偸み、婬妷無道にして浄戒のもろもろの比丘尼、姉妹・親戚を逼掠して慚愧を知らず、所親を毀辱しもろもろの悪事を造る。『法事讃』それぞれの戒律を説明してみたい。・五戒:在家五戒・八戒:八斎戒・十戒:沙弥十戒・三帰戒:三帰戒というか、三帰依・四不壊信戒……???・三業戒……???・十無尽戒:『梵網経』の十重禁戒・声聞戒:比丘...善導和尚『法事讃』に見える諸戒について
とりあえず、これは、以前にアップした【浄土宗『浄宗円頓菩薩戒』を学んでみる(2)】の続きである。前回の記事と同様に「十重禁戒」である。第六説四衆過戒此は僧にても俗にても、戒を破りたるを、徒に人に語る事を戒むるなり、但し異見の為に、当人へ直にいふは制の外也第七自讃毀他戒此は自を詞めて、他を毀ことなかれと、戒むるなり、名利を求むる心にて己が徳をいひ、他をそしる故に破戒となる、但し自讃計り毀他計なれば、罪かろし、第八慳惜加毀戒此は人の来りて衣食を乞、或は法を求むるに、与ずして悪口し辱しむることなかれと、戒むるなり、但し毒なる物、又悪事にさからふとて乞ならば、与ぬがよし、惣じて与られる訳あらば、其訳を言葉和かふして断るべし、第九瞋心不受悔戒此は深瞋て、人の詫言するに受ざるを戒むるなり、唯いかる計は罪かろし、又心は慈悲に...浄土宗『浄宗円頓菩薩戒』を学んでみる(3)
事実かどうかは分からないそうだが、以下の一節を見ておきたい。第三段上人はもと天台の真言をならひ給へり。しかるを、中河の阿闍梨実範ふかく上人の法器を感して、許可潅頂をさづけ、宗の大事のこりなくこれをつたふ。かの実範は当時の流、中院の阿闍梨教真潅頂の弟子、かねて勧修寺の僧正範俊を師とす。ただ事相・教相に達せるのみならず、他宗の法門またくらからざりけり。しかるに上人を帰依のあまり、後には二字をたてまつり、鑑真和尚相伝の戒をうく、上人は円頓の戒法を宗とし給へりき、しかるに円戒をさしをきて、かの相伝の戒をうけられける、さだめてふかき心侍けんかし、『黒谷上人伝絵詞』第5巻、カナをかなにし漢字を現在通用のものに改めるこれは、東大寺の戒壇院を中興した中川実範上人(?~1144)が法然上人(1133~1212)に対して、様々な法...法然上人と中川実範上人について
「禅戒」という用語を学ぶ不定期連載記事なのだが、「禅戒」という用語、後の禅宗系では、禅宗の戒、或いは坐禅と戒、といったような複合語として理解されるが、古い経論にも見られる語句である。よって、今日から、何本かの記事を経て学んでみたい。四種の戒有り、一に逮解脱戒、二に禅戒、三に無漏戒四に断戒なり。逮解脱戒とは、欲界の戒なり。禅戒とは、色界の戒なり。無漏戒とは、道倶生戒なり。断戒とは、禅戒・無漏戒、其の事、云何。欲界・欲九無礙道中を離れ、世俗に色を迴転す、是れを禅戒断戒と名づく。欲界・欲九無礙道中を離れ、無漏に色を迴転す、是れを無漏戒断戒と名づく。『阿毘曇毘婆沙論』巻10「雑犍度智品之六」まずは、この辺から見ておきたい。なお、当方も一応、「禅戒」という用語が、「色界の戒」であることくらいは知っていた。そこで、以上のこ...「禅戒」参究の道(1:『阿毘曇毘婆沙論』巻10「雑犍度智品之六」①)
今日、5月20日は「森林の日」らしい。理由だが、「森林」という字の中に「木」が5つ入っていて、更に、「森林」の総画数が「20画」のため、この日になったという(東京ガストピックス・今日は「何の日」?参照)。その日に因んで、記事を書いておきたい。若し復た人有りて、是の如き花を散じ、福の無量を獲ん。若しくは如来の言わく、衆生をして繒綵を剪截して、草木を傷損して、以て散花と為さしむ。是の処、有ること無し。所以は何となれば、浄戒を持するとは、諸もろの天地森羅万像に於いて、触犯せしめず。若しくは誤犯する者は猶お大罪を獲る。況んや復た今は浄戒を毀すが故に、万物を傷損して福報を求むれども、益ます反りて損さんと欲す。豈に是、有らんや。『少室六門』「第二門破相論」達磨尊者に仮託された教えであるが、よくよく見てみると、自然破壊に対し...今日は「森林の日」らしい
密教系の戒律は、個人的にはかなり独特なものだと思っているのだが、もちろん、それは当方の理解不足が最大の原因であり、密教をご専門とされる方からすれば、当然のものとして理解されているのだろうと思う。ということで、今回は「菩提心戒」という概念について理解を深めていたい。文献としては、不空三蔵訳『受菩提心戒儀』があるので、それを見ておきたい。作法の次第は以下の通りである。・礼仏・懴悔・運心供養・受三帰依・受菩提心戒・最上乗教受発菩提心戒懺悔文それで、気になるのは、「受菩提心戒」になるのだが、同箇所を全文引用すると、以下のようになる。弟子某甲等、一切の仏菩薩、今日より以て往き、乃至、正覚を成ずるまで、誓って菩提心を発す。有情無辺誓願度、福智無辺誓願集、仏法無辺誓願学、如来無辺誓願事、無上菩提誓願成。今、発す所の覚心は、諸...結局「菩提心戒」って何だ?
以前、【『華厳経』に説く「十種戒」について】でも指摘したことがあったが、ちょっと気になる一節があったので、見ておきたい。大論の戒品、十種戒を列ぬ。一つには不欠、二つには不破、三つには不穿、四つには不雑、五つには随道、六つには無著、七つには智所讃、八つには自在、九つには随定、十つには具足なり。義、此の十を推す。不欠とは、性戒の性重清浄を持するなり。明珠を護るが如し。若し毀犯すれば、器の已に缺するが如し。仏法の辺人なり。不破とは、十三を持して、破損有ること無きなり。不穿とは、波夜提等なり。若し犯す所有れば、器の穿漏するが如し。道を受くるに堪えず。不雑とは、定共戒を持するなり。律儀を持すると雖も、破戒を念ずる事なり。之を名けて雑と為す。定共に心を持し欲念起こらず。大経に云わく、言語嘲調。壁外釧声し、男女相追い、皆な浄...『大智度論』に説かれる「十種戒」について
少し気になる文脈を見出したので、確認してみたい。幾種の戒を取るや。略して而も之を言うに、四衆眷属の四種受戒、彼れ皆な果を摂す。何等をか四と為すや。所謂、比丘・諸比丘尼・諸優婆塞・諸優婆夷なり。四衆受戒、彼れ是の如き人、幾種の別別の受戒有るべきや。『正法念処経』巻44「観天品之二十三」以上のように、まずは、四衆に授戒法の違いがあると指摘しているのだが、まずその何れの授戒に基づいても、果を得られるとしているのである。そこで、「四衆眷属の四種授戒」とあるのだが、まずその一部を見ておきたい。彼の優婆塞、略して四種有り、何等をか四種なるや。一には一分行、二には半分行、三には数数行、四には一切行なり。一分行とは、唯だ一戒のみ持す。半分行とは、謂わく三戒を取り、三戒を行ず。数数行とは、不常の受戒なり。一切行とは、五戒を受持す...『正法念処経』に見る「四種受戒」について(1)
とりあえず、大乗経典・論書を見ていくと、「十種戒」という概念を採り上げているので、それを見ておきたい。仏子よ、菩薩摩訶薩、十種戒有り。何等をか十と為すや。いわゆる、不壊菩提心戒、離声聞・縁覚地戒、饒益観察一切衆生戒、令一切衆生住仏法戒、一切菩薩学戒戒、一切無所有戒、一切善根迴向菩提戒、不著一切如来身戒なり。60巻本『華厳経』巻37「離世間品第三十三之二」・・・あれ?八戒しか無くない?譬え、離声聞・縁覚地戒を、2つに割ったとしても九戒になりそうな気がするけど、これは大丈夫なのだろうか?あ、『華厳経』には別訳があるので、そちらも見てみよう。仏子よ、菩薩摩訶薩、十種戒有り。何等をか十と為すや。いわゆる、不捨菩提心戒、遠離二乗地戒、観察利益一切衆生戒、令一切衆生住仏法戒、修一切菩薩所学戒、於一切法無所得戒、以一切善根迴...『華厳経』に説く「十種戒」について
天台宗の菩薩戒の名称について、その意義なども含めた「円頓戒」という用語は広く知られていると思うが、この用語を伝教大師最澄が用いていないこともまた、よく知られていると思う。とはいえ、その概念が全く無かったのか?というと、類似する用語が見られるので、それを確認しておきたいと思った。具体的には「円戒」という用語であれば、伝教大師の著作に多く見られるので、それを確認しておきたい。住山の衆、一十に満たず、円戒、未だ制せず。禅定、由無し。見前に車傾し、将に後轍を改むべし。謹んで以て弘仁十一載歳次庚子、為に円戒を伝う。『上顕戒論表』以上のように、「円戒」という用語が複数用いられているが、これだけでは意味が分からない。よって、以下の文脈なども参照されるべきであろう。【箴に曰く】一乗円宗、先帝の制。海内の緇素、誰が遵行せざらん。...伝教大師最澄が用いる「円戒」について
『大正蔵』巻24に『菩薩戒本』(慈氏菩薩・曇無讖訳)という文献があるのだが、その冒頭には、菩薩戒の真意が示されているように思うので、見ておきたい。盧舎那と十方金剛仏に帰命す、亦た前の論主、当覚の慈氏尊に礼す、今、三聚戒を説く、菩薩、咸く共に聴け、戒は大明灯の如し、能く長夜の闇を消す、戒は真実鏡の如し、法を照らして尽く遺すこと無し、戒は摩尼珠の如し、物を雨ふらし貧窮を済う、世を離れ速やかに成仏するは、唯だ此の法を最と為すのみ、是の故に諸菩薩、応当に護持に勤むべし。『菩薩戒本』このようなものなのだが、だいたいの意味を取っておきたい。冒頭部分から訳していくのだが、盧舎那仏と十方の金剛仏に帰依する。また、論主であり、将来に仏陀になる弥勒菩薩にも礼拝する。今、三聚浄戒を説く、菩薩よことごとくともにこの教えを聞け。戒は、大...『菩薩戒本』冒頭の偈について
まぁ、色々な意見があるとは思うのだが、とりあえず、以下の一文をご覧いただきたい。問て云く、末代初信の行者、何物をか制止するや。答て曰く、檀戒等の五度を制止して一向に南無妙法蓮華経と称せしむるを一念信解初随喜之気分と為す也。是れ則ち此の経の本意也。疑て云く、此の義未だ見聞せず。心を驚かし、耳を迷はす。明らかに証文を引いて、請ふ、苦に之を示せ。答て曰く、経に云く「我が為に復塔寺を起て及び僧坊を作り、四事を以て衆僧を供養することを須いず」。此の経文明らかに初信の行者に檀戒等の五度を制止する文也。疑て云く、汝が引く所の経文は、但寺塔と衆僧と計りを制止して未だ諸の戒等に及ばざるか。答て曰く、初めを挙げて後を略す。問て曰く、何を以て之を知らん。答て曰く、次下の第四品の経文に云く「況んや復人あって能く是の経を持ち、兼ねて布施...日蓮聖人と持戒の話
最近、『律宗新学名句』を読んでいたのだが、気になる一節を見出したので紹介しておきたい。戒師十種答法一に言わく、能くす。二に言わく、可なり。三に言わく、是なり。四に言わく、善く自ら修行せよ。五に言わく、放逸せざれ。六に言わく、善哉。七に言わく、好し。八に言わく、起て。九に言わく、去れ。十に言わく、依止を与う。『律宗新学名句』戒師による十種の答え方、ということなのだが、問題はこれをどの段階で用いるのか?ということである。そこで、中国成立の律宗文献を見ていくと、以下のような文脈が見られる。四分に云く、答えて言く、爾るべし、(もしくは)汝に教授す、(もしくは)清浄にして放逸なること莫れ、と。弟子、答えて云く、頂戴し持つ。下文、更に十種の答法有り。南山道宣『四分律刪繁補闕行事鈔』巻上之三「受戒縁集篇第八」以上であり、やは...戒師が答えるべき十種の言葉(1)
今日5月4日は「みどりの日」である。当方が生まれた頃は、まだこの日は祝日にはなっておらず、その後、5月3日・5日という祝日に挟まれていることから、国民の祝日か何かになって、さらにその後、元々昭和天皇の天皇誕生日だった4月29日に、昭和天皇が崩御されてから付けられていた「みどりの日」の名称を、4月29日を「昭和の日」に改称するに及んで、5月4日を「みどりの日」にした、という流れだったと思う。・・・日本の祝日に関する法律に関連するところなので、記憶違いはあり得る。ただし、今日はどちらにしても、「みどり」に因んだ記事をアップしておきたい。「みどり」を意味する漢字としては、「緑」がすぐに思い付く人が多いと思うが、他にも「碧」や「翠」などもある。そこで、今日はとりあえず「碧」に因んだ記事にしておきたい。碧眼初祖達磨大師の...今日は「みどりの日」
今日5月3日は「憲法記念日」である。1946年(昭和21)11月3日に『日本国憲法』が公布されたが、その「第百条」として、「この憲法は、公布の日から起算して六箇月を経過した日から、これを施行する」とあって、結果としてこの規定に従い、1947年(昭和22)5月3日に『日本国憲法』が施行されることとなった。そのため、今日が「憲法記念日」となり、11月3日は「文化の日」となったのである。さて、「憲法記念日」であるから、やはり憲法について一言考えておきたい。まず、『日本国憲法』には、「基本的人権」について2つの条文で規定していることが知られている。第十一条国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。『日本国憲法...「憲法記念日」に基本的人権について一言
何となく、今日は連休の間の日になるようで、とりあえず記事の内容も、間に入るようなものかもしれない。まずは、簡単に本文を見ておきたい。持戒の人、無事にして得ず、破戒の人、一切皆な失す。譬えば人有りて常に天を供養するが如し。其の人、貧窮にして四方に乞い求め、供養すること十二年を経て、富貴を求索す。『衆経撰雑譬喩』巻上これだが、持戒の人は特に何も無くても、求める物が得られるという。一方で、破戒の人は、一切を皆失うという。このことはとりあえず、そう理解しておくが、問題はその後の「譬えば」以下の内容である。この譬えば以下の一節は、持戒と破戒の人がどうなるか?を示したものだが、たとえ話で示している。問題は、このたとえ話が何を指しているのか?である。それで、天を供養するという話になっているので、おそらくは持戒の人を指している...持戒の人と破戒の人
今日は5月1日である。旧暦の日付ではあるが、この日に行われた上堂語を見出したので、学んでみたい。五月旦の上堂。仏性義を知らんと欲せば、当に時節因縁を観ずべし。時節既に至れば、其の理自ら彰わる。如何なるか是れ彰わる底の理。如何なるか是れ時節因縁。霏霏たる梅雨、危層に洒ぎ、五月の山房の冷、氷に似たり。『仏国禅師語録』巻上「再住浄智禅寺語録」これは、仏国禅師・無学祖元禅師(1226~1286)の上堂語である。なお、雨の話となっているが、旧暦5月1日は、現在の暦で6月初め頃になることもあるので、梅雨の時期にも係る内容だとして良いのだろう。そこで、無学禅師はこの5月1日の上堂語で、「仏性義」を問うておられる。この「仏性義を知らんと欲せば、当に時節因縁を観ずべし」の部分は中国宋代の禅僧達が、「経に云く」として繰り返し提唱な...五月一日に仏性義を学ぶ
聖書に基づくイエス様の救いの証をお語り下さい。短くても結構です。
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目に見えて分野として、スピリチュアル×心理学を使って、健康になって幸せを目指せます。
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自分を変えようとして苦しんでいる人は多くいます。実は自分を変えようとしていることが間違いなんです。そもそもそのそのままの自分で幸せに暮らすことができます。それができるならみんなそのままの自分で暮らしたいと思っていると思います。そんなそのままの自分で幸せに暮らすためのヒントを発信します。
「奇跡」を司るのが「神」 時間・空間・物質に「奇跡」が起きた。 生命は「奇跡」の連続 「大いなる意思」は「神の愛」 人間は皆、「神の子」です。