「十六条仏戒提唱」参究(7・竟)
【(6)】の続きである。まずは、本文を見ておきたい。粤に大正黙紹禅師選集宋朝禅戒方法通記を拝覧して、其の旨を得たり。亦復吾が伝戒儀規本を接するに、加行及び独懺壇上等の設を云はず、戒室荘厳を指南するのみ。又云、若し人受戒せんと欲せば、其の前日或は当日諸戒師得戒すと〈云云〉。復た次に懺法の儀は、教授戒文我昔所造の四句の文にて身心内外ともに清浄なることを得たり。捨身の行は一向に見えす。但し梵網に身臂指を焼て仏を供養するの文ありといゑども、吾宗抑止門とて不許之義也。右の通りに依て、七日の加行を一日摂し、戒資銭を二百銅に縮め、其の間暇なき士或は貧乏の輩を教て二千五百有余人授戒血脈施為して以て元祖の深意に酬い上る。夫れ三国伝来戒壇記に云く、支那代宗皇帝勅大興禅寺建立方等戒壇教貧乏之士授戒即是大乗戒壇之始也〈云云〉。乃ち是れ...「十六条仏戒提唱」参究(7・竟)