「十六条仏戒提唱」参究(2)
【(1)】の続きである。まずは本文を見ていきたい。霊山又霊鷲山是釈迦牟尼世尊なり、少林又嵩山是達磨大師なり、曹渓は是六祖慧能大師なり、洞山是良价又悟本大師也、天童是如浄禅師なり、永平是日域曹洞初祖道元仏法禅師なり、釈迦牟尼仏より永平元祖又五十一代余人雑へず嫡嫡相承し来る。故に今吾に到ると云。吾れ今汝に附す〈此の汝は今の戒弟なり〉。謹で按ずるに〈是は永平の言乎〉大宋淳熙〈己酉〉九月望且(日の誤記)、東林〈寺号〉敞和尚〈虚庵の名也〉在天台日〈天台山万年寺〉維摩室に於て〈方丈之事〉、西和尚に示して云く〈日本建仁寺栄西禅師也〉、菩薩戒は〈禅門十六條の仏戒也〉禅門の一大事因縁也〈是は前篇に弁ずる也〉、然りと雖ども後学の為に再弁す、夫れ吾達磨禅は六度の禅にあらず、如来最上乗直指単伝の禅なり、是を仏心印と云。夫禅はひとゑにし...「十六条仏戒提唱」参究(2)