「仏教」の巻、本文に入る前に西嶋先生の話です。「仏」がつく言葉で「仏教」「仏法」「仏行」「仏道」があります。この四つのものがどういう関係にあるかと言う事から考えていきたいと思います。仏教とは、理論とか哲学と言う意味が言葉そのものの中に入っている。仏法とは、釈尊の説かれた教えという意味もありますが、その他に我々の住んでいる宇宙そのもの、釈尊が説かれた形において捉えられたところの宇宙そのもの、それが「...
道元禅師の注釈は続きます。この圜悟克勤禅師の一言によって、在家ではあったが仏道の理解に非常に優れていた維摩居士も、維摩居士以外の人々も余すことなく打ち破られてしまった。すなわち宇宙が真実を説いているし、宇宙が真実を実践しているし、宇宙が真実を体験しているし、真実が宇宙を説き明かしているし、真実が真実を実践しているし、真実が真実になっていると言うことができる。結局、ここに沢山の言葉で形容されている事...
道元禅師の注釈は続きます。この様な宇宙が真実を説いていると言う考え方からするならば、三世諸仏は過去・現在・未来のあらゆる時間において、宇宙によって教えられているのであり、過去・現在・未来のあらゆる時間において、真実そのものによって教えられているのであり、自分自身によって教えられているのである。我々の日常生活というものは悩みが多く、問題が多く、様々に入り組んでいて、中々その障害から脱け出せないのが実...
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